今年のゴールデンウィークに簿記の勉強を始めることを決めました
簿記の勉強を始めた理由
- 個人事業で確定申告の必要があり、その際に簿記の知識が役立つため
- 一般教養として
(+純粋に面白そうと思ったため)
以前独学で多少(定番教科書の20%くらい)勉強しましたが、途中で飽きてしまいました…ので、今回は講義を利用することにしました
具体的にはクレアールの日商簿記3級講座を受講し、2ヶ月弱でネット試験を無事に合格することができました
今回はまずクレアールの簿記3級講座の内容を紹介し、その後具体的な勉強時間や勉強方法について解説します
クレアール 日商簿記3級講座の評判・内容や勉強方法、勉強時間について
クレアールはWEBに強い資格スクール
クレアールは老舗の資格スクール(予備校)で、公認会計士・行政書士など資格試験の対策講義を行っています
公式サイト:通信講座で最短合格を目指すならクレアール
校舎もありますが、WEB講義に力を入れています
WEB講義はPCやタブレット、スマホなど端末を問わず利用可能で勉強場所に縛られないというメリットがあります
また画質も高画質すぎず、1Mbps制限下で問題なく視聴できます
クレアール 簿記3級講座の内容を紹介
クレアール 簿記3級講座の内容は大きく、下記3つに分けられます
クレアール 簿記3級講座の内容
- WEB講義:57コマ(約30時間)
- 問題集:260ページ
- 過去問・模擬試験など:過去問6回分+模擬試験5回
WEB講義
WEB講義は1コマ30分をベースとして作成されています(が、熱意があふれて延長することもしばしばある)
内容は「現金・預金」「商品売買」など全15章で、1章あたりだいたい3〜4コマ程度です
問題集
問題集では、講義に沿った内容の問題演習を行います
1問5〜10分程度で終わるため、講義の復習という位置づけです
過去問・模擬試験
実戦形式の過去問や模擬試験が合計で10回分あります
こちらは本番の試験と同様の内容であり、1回あたり1時間〜1時間半程度が必要です
教科書・問題集はPDFも利用可能
クレアールではメインとなる教科書・問題集が合計で3種類あります
- テキストブック:いわゆる教科書
- 講義ノート:講義スライドをプリントアウトしたもの
- 問題集:講義内容の復習となる問題および解説
テキストは硬い文体でしっかりと書いてあり、講義ノートは要点がわかりやすくまとめられていますが、基本的な内容は両者で同じです
テキストと講義ノートのどちらをメインに使って勉強していくかは各自で分かれそうですが、自分は講義ノートをメインで使っていました
(勉強方法については後述します)
講座に申し込むと、数日後に紙媒体のテキスト・講義ノート・問題集が郵送されてきます
テキスト・講義ノート・問題集の3つともPDFファイルがあり、入金確認が済めばすぐにダウンロード可能となります(申し込み翌日〜)
クレアール 簿記3級の勉強時間は100時間前後
自分の勉強時間は下記のとおりでした
簿記3級 勉強時間
- 勉強期間:2ヶ月弱(5月4日〜6月29日)
- 勉強時間:110時間→2時間弱/日
※内訳:講義 82時間 + 問題演習と復習28時間
簿記3級の合格だけであれば一般に50時間程度の勉強時間が目安とされますが、クレアールの簿記3級講座は時間をかけて深い理解を目指す内容となっています
これは税理士や公認会計士など、上位資格取得のための土台作りという側面があるためでしょう
(合格だけなら丸暗記で良いが、より上位の資格を見据えた場合内容の深い理解が必要なので内容が細かくなる)
クレアール 簿記3級の勉強方法を解説
簡単な流れ
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講義を視聴
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復習時:テキストの例題と対応する問題集を解く
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講義が一通り終わったら:過去問と模擬試験で問題演習
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適宜:抜けている知識をテキスト・講義ノートで確認
何事も初学者は反復練習が必要です
簿記でも講義を聞き、自分で手を動かし、問題演習を地道に積み重ねることが大切
クレアールでは教科書が2種類(テキスト・講義ノート)ありますが、自分は講義ノートを中心に使い、復習時だけテキストを参照するという形をとっていました
PDF+iPad (Apple Pencil)の利用が便利
自分はテキスト・講義ノートともにPDFファイルへiPadで書き込みを行う形で勉強しました
iPadアプリはPDF Expertを使用しています
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ただ後から振り返ると、この勉強方法はやや微妙でした
というのもテキストのPDFはページ内検索機能(OCR)が機能するが、講義ノートのPDFは検索機能が弱いという欠点があります
例として、“クレジットカード売掛金”でPDF内検索した場合を比較してみます
検索機能が弱く目的のページを探すのが難しいため、「講義ノート」に関してはiPadより、紙に書き込んだほうが使い勝手が良いです
iPadはApple Pencil 第2世代が利用できる中では最安のiPad Air(第4世代)が○
クレアール 簿記3級講座を受講して感じたメリット・デメリット
これまでに解説してきた内容も含めて、クレアール 簿記3級講座のメリット・デメリットをまとめます
メリット
- 独学よりも理解が進みやすい
- PDFファイル・WEB講義でスキマ時間に勉強しやすい
簿記3級は会計学の最も基礎となる部分です。しかし基礎的な内容とはいえ、シロウトにわかりやすく教えるというのは実は非常に難しいものです
この点クレアールでは会計学全体を修めている先生(講師の山田先生は公認会計士;会計学のプロ)に教われるので、理解が進みやすいと感じました
独学ではどうしても暗記学習に偏りがちですが、講義を通じて学ぶことで体系的に理解することができます
またクレアールはWEB講義に強い予備校であり、PDFやスマホ受講など通勤時間/スキマ時間に勉強しやすい体制が整っている点もメリットです
デメリット
- 「3級を合格するだけ」ならボリュームが多すぎる
- 教科書が2種類あるため、どちらを使えばよいか分かりづらい
丸暗記ではなく、体系的に理解できるのがクレアールのメリットと上では書きましたが、これは逆の言い方をすると"簿記3級の合格だけを目指すならクレアールの講義内容はやや過剰"とも言えます
簿記2級/1級や公認会計士など、それ以降のステップアップを考えている人にとってはクレアールは良いのですが、「とにかく3級が早めに必要で、2級以上を受験する気はない人」にとってはオーバーワークな印象を受けました
また教科書が「テキストブック」「講義ノート(講義スライド)」と2つあり、2種類の教科書のどちらを中心に学習すればよいのか解りづらく、デメリットであると感じました
クレアール 簿記3級講座 受講した感想
- 簿記2級/1級や税理士/公認会計士などその後へとつながる知識が取得できる
- スキマ時間に勉強できるため、社会人にも向いている
- 教科書が2種類あるのは分かりづらく、短時間で資格取得を目指すには不向き
クレアール 簿記3級講座でネット試験対策はできるのか?
自分が合格したのは日商簿記3級の中でもネット試験という新しい形式のものです
日商簿記3級 ネット試験(CBT)について
新型コロナウイルスの影響もあるのか、2020/12より日商簿記(2級・3級)のネット試験が開始されました
大きな変更点は以下の通り
ペーパー試験→ネット試験での変更点
- 受験可能日時:年3回→いつでも可(要予約)
- 受験時間:2時間→1時間
- 問題数:5問→3問
- テスト形式:問題文も解答用紙も紙→問題文、回答ともにコンピューターを使用
試験内容(出題範囲)に変更はありませんが、2時間→1時間と試験時間が半減したのが大きな特徴です
これまでの試験以上に、素早く問題を解く必要があります
クレアール 簿記3級講座でのネット試験対策内容について
クレアール内でのネット試験対策内容は以下のとおりです
クレアール 簿記3級 ネット試験対策について
- WEB講義:補講2コマ(ネット試験の説明、対策)
- 模擬試験:ネット試験対策が1回分
2021年7月時点ではネット試験が始まってから日が浅いこともあり、ネット試験に特化した対策はやや少ない印象でした
ただ試験内容は旧来の試験と同じであり、過去問を短い時間で解けるように練習すれば対策としては十分とも言えます
まとめ:セール時なら1万円以下で簿記の基本が学べる
今回はクレアールの日商簿記3級講座を紹介しました
クレアール 簿記3級講座
- PDFファイルやスマホ視聴可能な講義など、スキマ時間に勉強可能な体制が整っている
- 合格だけでなく、その後に繋がる簿記の学習ができる
(※合格だけを目指すならオーバーワーク) - 合格までの必要時間は80〜110時間程度→1〜2ヶ月
- ネット試験(CBT)対応はまだ途上だが、問題なく合格可能
クレアールの簿記3級講座は標準価格14,800円ですが、しょっちゅうセールが行われます