遠隔医療での副収入

【月10万円〜】医師副業としての遠隔医療のススメ

インターネットの発展により、従来は対面だった医療行為もオンラインで可能となってきています。昨今は新型コロナウイルス感染症の流行により、こうしたオンライン健康相談サービスの需要が相当高まっています。

特に医師は医療のスペシャリストとして需要が高いため、こうした健康相談で回答することで副業収入を得ることができます。

具体的にはLINEヘルスケアfirst callという2つのサービスがオススメなので、ここで紹介していきます。

相談者の数にもよりますが、月10万円〜の副業収入を得ることが可能です。

遠隔医療は医師の副業としてオススメ

遠隔医療とは

遠隔診療とは、その名の通りインターネットを通じた医療行為のことです。

ビデオ(動画)や音声を用いた形式もありますが、一番一般的なのはテキストベースで患者-医師間の相談・回答を行うものです。

厳密には、遠隔医療はオンライン診療・オンライン受診勧告・遠隔健康医療相談の3つに分けられます。

現状では3つめの遠隔健康医療相談というものが多いです(今回紹介する2つも遠隔健康医療相談です)。細かい分類は何でも良いのですが、注意点として2点だけ

  • あくまでも相談なので、「あなたは心筋梗塞です」のような明確な診断はNG
  • 薬の処方もできない

詳しく知りたい方は厚生労働省のオンライン診療の適切な実施に関する指針を読みましょう。

遠隔医療のメリット

  • 給与所得以外の所得(雑所得/事業所得)を得られる
  • PCとインターネットさえあれば時間・場所を選ばない 初期コストが必要ない
  • 医師としての参入障壁を利用可能 単価が高め

給与所得以外の所得

遠隔医療の収入は固定額ではなく、相談件数に応じて変化します。 そのため給与所得ではなく、雑所得ないし事業所得に分類されます。

雑所得・事業所得のいずれにせよ経費を利用可能な点は大きいです。 例えばPC代・光熱費(ネット回線費)・家賃などを経費として利用することが可能です。

税金の額は所得-経費で決定されるので、経費を増やせばそれだけ節税につながります。

さらに事業所得で青色申告特別控除を利用すれば、年間65万円の控除を受けることもできます。

青色申告特別控除については下記の記事にも書いたので、興味のある方は御覧ください。

【青色申告特別控除】開業届・青色申告承認申請書の提出

続きを見る

当直や外来など、医師の一般的なアルバイトは単価が高いとはいえ、給与所得に分類されるものでこうした控除を活用できません。

給与所得は上がれば上がるほど税負担が増してしまうので、副業で雑所得・事業所得を得て節税道具として利用することはコストパフォーマンスが高いです。

初期コストの低さ

会員登録など多少の手間はかかりますが、始めるのはノーコストです。

またPCとネット環境があればどこでも始めることが可能なため、病院で寝当直をしながら相談に回答するというような合わせ技も可能です。

手軽な副業としては単価が高め

遠隔医療での回答には医師免許という参入障壁があるため、先述のUber Eatsなどと比べればコストパフォーマンスは良いです。

相談者の数によるため単純な時給計算は難しいのですが、時給3000円程度にはなります。

遠隔医療のデメリット

  • 今後の収益が不透明
  • ”時間の切り売り”の延長である
  • 単価が低め

今後の収益が不透明

現状はそこそこの収益を上げられていますが、今はいわゆるバラマキ期間(先行投資期間)なので今後同等の収入が得られるかどうか怪しいところがあります。

当然ながら収入は1件あたりの報酬額 x 相談件数で決まります。

まず、今回紹介するLINEヘルスケア・first callともに報酬金額は少し低下してきています。とくに現状は寡占市場のため案件単価が下落しやすいです。

また件数に関しても遠隔医療を利用するユーザは増えていますが、回答者(医師)の数も増えていることからなかなか相談件数の確保が難しいです。

時間の切り売りビジネスの延長

遠隔医療について紹介してきましたが、これはあくまでも労働力を投じて収益を得ている状況です。

医師免許というバックグラウンドを活かした仕事で単価が高めとはいえ、自分の時間を投じた分しか収益は上がらず将来の収益増が見込みづらいです。

また先述のように報酬金額は下がっていく方向に進むでしょうから、過剰な労働力投与はおすすめできません。あくまで空いた時間にやる、くらいの感覚がちょうど良いと思います。

単価が低め

さっきと言っていることが逆じゃないか!と言われてしまいそうですが… 先ほど述べた時給換算で3000円くらいという数値は通常の診療業務と比較してかなり低いです。

外来診察であれば、診療科にも依りますがクリニック・市中病院なら時給1万円〜1万5千円程度が一般的でしょうから、5分の1程度ということになります。

ただこれについては先述したように寝当直と組み合わせたり、他の作業(例えば家事など)と組み合わせることで効率的に時間を使う方法はありますね。

具体例1:LINEヘルスケア

LINEヘルスケア株式会社は、8000万人のユーザを抱えるLINEと、27万人の医師会員を抱えるエムスリーが共同出資した会社です。

LINEヘルスケアでは、相談者(患者)が回答者(医師)を指定して相談が開始されます。相談者側の画面だと普通のLINEと同じ様に表示されるので、チャット形式になります。

画像引用:子どもの誤飲が心配…。万が一のときの対処方法を医師に相談! : LINEヘルスケア公式ブログ

形式としては"いますぐ相談"という30分の枠制限のなかでリアルタイムに相談する形式と、"あとから相談"という48時間(1000文字)の制限のなかで空き時間に回答する形式があります。

とくにリアルタイム相談の需要が高いので、双方向性を感じやすいサービスといえます。

LINEヘルスケアは患者が医師を選ぶシステムなので、選ばれないとそもそも相談が発生しません。

相談可能待機時間を長くする・自己紹介欄をしっかり書く・丁寧な患者対応を心がけるなどセルフブランディングが大切です。

LINEヘルスケアについては下記の記事で詳しく書いています。

【オンライン診療】LINEヘルスケアで月10万円の副収入を目指す

続きを見る

具体例2:first call

first callはメドピアの連結子会社であるMediplatの事業で、オンラインでの健康相談サービスを提供しています。

first callはYahoo!知恵袋のようなイメージです。つまり医師が未回答の相談を選び、それに回答していくシステムとなります。

実例

だいたいこんな感じですね。 医師の回答にさらに返信も可能ですが、リアルタイムではないこともありLINEヘルスケアと比べると一問一答形式になりやすいです。

first callは医師が相談を選ぶシステムなので、自分で積極的に相談を拾いにいく必要があります。 (サーバーの負担にならない範囲で)こまめに相談ページをチェックすることが大切です。

first callについては下記の記事で詳しく書いています。

【オンライン診療】first callで月15万円の副収入を目指す

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どのくらいの副業収入になるのか?

実際にどのくらいの収入になるか、が気になる方が多いと思うので一例として2020年3月〜の自験例を下記に記載しておきます。

  LINEヘルスケア first call 合計
3月 62.2万円 21.8万円 84万円
4月 44.5万円 15万円 59.5万円
5月 33.7万円 25万円 58.7万円

※私は大学院生なので勤務医と比べて自由時間が多めです

ただ忙しい方でも、空き時間に意識的に行っていけば月10万円程度はそこまで苦労せずに収入を上げられると思います。

まとめ

遠隔医療(オンライン診療)は低コストで開始でき、医師の副業としてオススメです。

いわゆる"時間の切り売り"ビジネス(フロー型ビジネス)なので頭打ち感はありますが、給与所得以外の雑所得・事業所得を得られ節税道具として有効です。

とくにLINEヘルスケアfirst callの2つが自分が試している中でもおすすめのサービスになります。

遠隔医療での副収入について、当ブログで月次報告として今後も書いていこうと思います。

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