紙書籍を電子化(自炊)する際に手間のかかるのが本を切り分ける裁断作業
この裁断作業を代行してくれる業者がいくつかあり、今回はその中の一つである「カットブックプロ」を利用しました。
ポイント
- 裁断代行業者とは?
- 裁断代行「カットブックプロ」を利用する流れ
- 裁断代行業者を頼むメリット・デメリット
- 自己裁断との使い分け
について今回は書いていきます
カットブックプロ 裁断代行業者を使ってみた メリットや使い分け
裁断代行業者とは?
以前、自分で本を裁断しPDFファイルを作成する方法(自炊)について解説しました
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【自炊】裁断・スキャンで書籍をPDF化するメリットや方法【本棚整理】
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薄いコンパクトな本なら簡単ですが、大型の書籍になると裁断は一苦労です。
そんなときありがたいのが、裁断を専門に行う裁断代行業者
色々な業者がありますが、今回は素早い対応がウリのカットブックプロを利用しました
大阪にある裁断代行業者です
裁断代行業者「カットブックプロ」を使ってみた
要点だけ先に書いておくと、下記のようになります
ポイント
- 本をダンボールに詰めて発送、片道分の送料だけこちらが払う
- 3,990円:2,400円(裁断料金+返送料)+1,590円(送料)で20冊裁断
(初回限定, 送料は地域によって異なる) - 荷物を送って入金した2日後の昼に到着
- 仕上がりはとてもきれい
利用する際の具体的な流れは下記の通りです
簡単な流れ
- サイトから裁断申し込み
- 本を段ボール箱に詰める
- 荷物の発送(集荷依頼)
- 料金の支払い
- 先方に到着、裁断されて返送
- 荷物を受け取る
順番に解説していきます
WEBサイトから裁断申し込み依頼
下記のサイトから申し込みができます
文庫・コミックや一般書では値段が異なります
十冊単位でパックとして返送料が無料になるので、基本はこれを選ぶのが良いでしょう(1冊ごとのオーダーもできます)
自分は初回だったので、初回限定お試しパック 20冊裁断 2,400円を利用しました
本を段ボール箱に詰めて発送、料金を支払う
比較的大型でページ数が多く自分で裁断するのは大変そうな20冊を選択
ネット通販で商品が送られてきた箱がちょうど良いサイズだったので、これに詰めます
コンビニまで持っていくのは諦め、集荷を依頼することに
発送はヤマト運輸か日本郵便を利用するのが良いでしょう
書籍の送料(中部地方〜大阪)
- ヤマト運輸:120サイズ 1,610円/140サイズ 1,850円 重量25kgまで
- 日本郵便:120サイズ 1,590円/140サイズ 1,830円 重量25kgまで
ゆうパックも宅急便も上限30kgだが、25〜30kgだと値段が上がる
今回はゆうパックのWEB集荷にしました
無料で送り状も持ってきて貰えるので、当日書き込んで料金を払います
裁断料金の振り込み
裁断料金2,400円を相手方の口座に振り込んでおきます
※代引きも可能だが手数料が必要
荷物が先方に到着する前に振り込んでおくとスムーズです
楽天銀行を使えば、簡単に月3回まで他行振り込み無料にできます
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進行状況はメールで送られてくる
入金確認・荷物到着・発送など、逐一メールで報告してもらえます
進行状況が把握しやすいです
今回の時間経過
- 12/17 夕方に発送&入金
- 12/18カットブックプロ側に到着
- 12/18裁断&返送
- 12/19昼過ぎ こちらに到着
こちらが送ってから返ってくるまで、今回は2日弱で終了しました。早い!
裁断してもらった書籍はすごくきれい
裁断書籍は輪ゴムで止められ、ビニール袋に入れられて返送されてきました
※裸のまま送っても返送時ビニール袋に入れてくれるみたいです
かなり分厚い本ですが、裁断面がメチャクチャきれいでびっくり!
写真で見ると自分がやったもの(下記)とあまり変わりませんが、細かい手触りは段違い
ソフトカバーの本の場合、カバーは外してくれます
原稿がソフトカバーにつつんだ状態で入っているので分別がラクです
これ以降の、裁断された原稿をScanSnapでスキャンし閲覧・書き込みする流れについては、以前書いたのでそちらを参考にしてください
【自炊】裁断・スキャンで書籍をPDF化するメリットや方法【本棚整理】
裁断代行業者のメリット・デメリット 自己裁断と使い分ける
今回、カットブックプロを使って感じたメリット・デメリットを書きます
メリット
- 郵送してから2日弱で裁断して返送され、かなり早い
※業者による - 大型の本・分厚い本・ハードカバーなど大変な本でも対応してもらえる
- 複数冊あっても送る手間は一度
→数が多い人ほど時短になる
早さに関しては当然業者によって違いがあるので、カットブックプロありがとうと言う他ありません
仕上がりもきれいで、自己裁断が大変な大型/ハードカバーの書籍も裁断してもらえるのがメリットです
デメリット
- ダンボールに詰めて発送するのはやはり手間
- 小さな本や冊数が少ないと送る方が大変&相対的に割高
- こちらからの送料が意外にかかる
→近くの業者を選ぶ
ただ一方で、小型の本数冊なら梱包・発送・入金の手間>自己裁断となるのも事実
また片道分の送料は基本的に必要(一定冊以上頼むと返送料無料が多い)なため、居住地域と近い裁断業者を探すのが良いと思います
まとめ:代行サービスは裁断したい書籍が多い人にオススメ
シチュエーションとしては、
裁断代行業者を使うべき状況
- 蔵書がたくさんある人:裁断を"初めて行う"場合
- ある程度本が減った人:大型の本が数十冊溜まってきてから依頼する
の2通りがとくに便利だと思います。
数百冊蔵書がある場合は、
- 自分で大型裁断機を購入:時間がかかる&蔵書が一段落した後に邪魔
- 小型のディスクカッターを利用する:さらに膨大な時間がかかる
なので時給換算で考えれば全て裁断代行業者に依頼してしまうのが良いでしょう
一方、(自分のように)蔵書はほぼ電子化が終わった人の場合は、
- 小型の本はディスクカッターでこまめに自己裁断する
- 大型で大変そうな本はストックが溜まったら裁断代行業者に依頼する
作戦が良いでしょう
送料や手間を考えると、小型の本数冊なら自分で裁断するのがおすすめ。やり方は以下
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【自炊】裁断・スキャンで書籍をPDF化するメリットや方法【本棚整理】
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小型の本なら安価な小型裁断機「DC-200N」でも十分です
また書籍以外でも
- 仕事関係の小冊子
- PDFがない論文・文献のコピー
- 学会の抄録
- 授業やレクチャーのプリント
など、ディスクカッターで裁断してスキャン・書類整理が可能なものは結構あります
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