ふるさと納税という制度があります。
これを利用すると、年間2000円の自己負担で様々な返礼品を入手できます。
返礼品として生活必需品を貰えば生活費を削減することができますし、日頃は買わないような家電を貰うこともできます。
ふるさと納税を行うサイトにはいくつかありますが、楽天ふるさと納税は返礼品だけでなく多くのポイントもゲットできます。
下記のように、場合によっては寄付金以上のポイントが貰えます
今回は楽天ふるさと納税のおすすめポイントや、有効な利用法、具体的なオススメ返礼品について書いていきます。
楽天ふるさと納税のススメ
ふるさと納税とは
まずはふるさと納税そのものについてざっくり説明します。
ふるさと納税は、年間2000円の自己負担で色々な返礼品を受け取れる制度です。
- ふるさと納税の流れ
- 有効な活用法
- 注意点
- ふるさと納税サイト
1つずつ解説していきます。
ふるさと納税の流れ
ふるさと納税の流れを書くと下記のようになります。
ふるさと納税の流れ
- 市町村に一定額の寄付を行う
- 寄付後数日〜数週間:寄付のお礼としてお米や家電などの返礼品がもらえる
- 翌年:寄付した金額を寄付金控除として申告(確定申告 or ワンストップ特例)
- 支払う所得税/住民税が寄付金-2000円だけ減る
- 最終的には持ち出し2000円で、返礼品が手元に残る
返礼品は寄付額の30%程度相当が上限となります。
寄付金控除として利用可能な額は所得や扶養家族などにより変わりますが、控除上限額が10万円であれば3万円程度の品物を無料でもらえるのと同じことになります。
ふるさと納税の有効な活用法:生活必需品+やや高級なもの
生活必需品を賄う
返礼品として、お米・お肉・水・トイレットペーパー・ティッシュ・タオル・オムツなどの生活必需品を入手し、本来その購入にかかっていた生活費を減らすことができます。
その他シャンプー・石鹸・洗剤などもブランドに拘りがなければ良いでしょう。
これにより、生活コストを下げることが可能です。
本来それらを買うのに使っていたお金が不要になるわけですね
普段買わないものを貰う
返礼品で「少し気になっていたけどお金を出して買うべきか迷っていたもの」を返礼品として貰う、という方法もあります。
具体的には家電や寝具、旅行券、イベント体験などがあります。
こうした返礼品で生活の質を上げたり体験をすれば、お金に代えられない価値となるかもしれません。
ふるさと納税を利用する際の注意点/デメリット
ふるさと納税はいいことばかりのようですが、いくつか注意点があります。
- 寄付先は自分の住んでいるところ以外の市町村を選ぶ
- ふるさと納税は上限額が決まっている:シミュレーションサイトで計算
- 税金を前払いする形になるので、一時的にキャッシュフローが悪化する
- 寄付金控除を受けるための手続きが必要
寄付先:自分の居住地以外
自分の住んでいる自治体に寄付しても返礼品が貰えないことが一般的なので、あえて選択するメリットは薄いでしょう。
(制度上は自分の住んでいる自治体に寄付しても問題はない)
上限額に注意:少し安全側に見積もること
ふるさと納税で寄附金額=控除額となる金額には上限があります。
この上限は年収(所得)や扶養家族の有無、その他の所得控除をどの程度利用しているかによって異なってきます。
上限額を越える=即座に損をするというわけではないのですが、計算が煩雑になるので越えないようにしたほうが良いでしょう。
具体的な上限額は下記リンクのシミュレーターサイトで計算することができます。
【楽天市場】ふるさと納税|マイページ - かんたんシミュレーター
寄付は各年の12月31日までに行う必要があります。
特に事業所得がある場合は1〜12月の厳密な収入を年内の間に把握することは難しいでしょうから、想定年収より少し少なめにふるさと納税をしておくのが無難です。
キャッシュフローの悪化
先述したとおり、先に寄付を行ってその分の控除を確定申告の時期(翌年3月頃)に受けられることになります。
つまり寄付を行った時点ではお金の持ち出しが発生し、キャッシュフローは悪化します。
手持ちのキャッシュに余裕がない場合この点には注意が必要です。
寄付金控除を受けるための手続きが必要
繰り返しになりますが、ふるさと納税をしただけでお得になるわけではありません。
必ず控除を受ける手続きをする必要があります。
手続きの方法には確定申告 or ワンストップ特例制度の2つがあります
自治体数 | 控除される税金 ※合計額は同じ |
確定申告 | |
確定申告 | 制限なし | 所得税, 住民税 | 必要 |
ワンストップ特例制度 | 5自治体まで (同一自治体に複数回はOK) |
住民税 | 不要 |
複数からの給与所得・給与所得>2,000万円・副業収入>20万円などは確定申告必須
基本的には下記の理由から確定申告をオススメします。
- ワンストップ特例制度だと控除額が減るパターンが稀にある
(住宅ローン控除があり住民税が控除上限に達する場合など) - 自治体の数が5つ以上になる可能性がある
- ワンストップ特例制度が無効になる場合がある
3つめの"ワンストップ特例制度無効例"として、例えば年末急に病気になって医療費控除が受けられることに…というパターンがあります。
それまでにワンストップ特例制度を利用している場合、医療費控除を受けるために確定申告をするとワンストップ特例の申請が無効になります。
(=確定申告時にワンストップ特例制度を利用したふるさと納税も含める必要アリ)
そんなリスクを負うより最初から確定申告にしておけばいいよね…?と思います。
そもそも確定申告であってもそこまで手間はかかりません。
ふるさと納税サイト
ふるさと納税を行う際は、インターネットサイトから行うのが基本となります。
有名所としては下記があります。
- ふるさとチョイス
- ふるなび
- さとふる
- 楽天ふるさと納税
私のオススメは(本記事のタイトル通り)楽天ふるさと納税です。
次の項からは楽天ふるさと納税をオススメする理由について説明していきます。
ふるさと納税 ここまでのまとめ
- ふるさと納税を利用すると、寄附金額の3割に該当する返礼品がもらえる
(2000円/年の自己負担が別途必要) - 返礼品で生活必需品を貰えば生活費が削減できる
- 寄付金上限額は年収や扶養家族により異なるので計算が必須
- 控除を受けるためには手続きが必要:確定申告がオススメ
- ふるさと納税を行うためのサイトでは楽天ふるさと納税がオススメ
楽天ふるさと納税のススメ
楽天ふるさと納税は名前の通り、楽天のサービスの一つです。
楽天のショッピングサイト楽天市場と同じレイアウトで、普通に商品を購入するようにふるさと納税ができます。
楽天ふるさと納税には下記のようなメリットがあります。
- 楽天サービスの利用でポイント還元率がかなり上がる(最大30%弱)
- 返礼品の王道お米・肉やトイレットペーパーなど生活必需品が充実
- 1000円のふるさと納税を利用し、ポイント>寄付金にできる
- 楽天ポイント(期間限定ポイント含む)の消費先としても利用可能
順番に解説していきます。
楽天ふるさと納税 楽天サービスの利用でポイント還元率が上がる(最大30%+α)
楽天ではポイント還元率が上がるキャンペーンが多数用意されています。
全て合計すると、最大で30%+αのポイント還元を受けることができます。
つまり、10,000円の寄付で3,000円分の返礼品と最大3,000円相当のポイントが貰えます。
- 各種楽天サービスの利用(SPU):最大+15%
- 楽天 お買い物マラソン/楽天スーパーセール:最大+9%
- 0か5のつく日:+2%
- 39ショップ:+1%
- 買ったら倍:最大+3%
- その他キャンペーン:楽天プレミアムカードの「選べるサービス」など
下記で各種キャンペーンについて解説していきます。
楽天サービスの利用 SPU:最大+15%
他の楽天サービスを利用して条件を満たすと、ポイント還元率が上がります(SPU)。
【楽天市場】SPU(スーパーポイントアッププログラム)|ポイント最大16倍
楽天ではよく+(X)「倍」という表現がありますが、これは通常ポイント1倍を含んでいるので+(X-1)「%」に該当します
SPUでは全ての条件を満たせば、最大で+16倍(+15%)となります。
条件全てを達成するのは難しいのですが、楽天カード・楽天証券・楽天銀行などは比較的容易に条件を達成することができます。
とくに楽天ゴールドカード発行は最も簡単にSPUを+4倍上げられる方法なので、まずはこれがオススメです。楽天カード比較については下記で詳しく書きました。
-
楽天カードを比較する 【楽天ゴールドカードがオススメ】
続きを見る
比較的容易に達成可能なもの:合計+9.5倍(+8.5%)
- 楽天モバイル +1倍
- 楽天カード +2倍
- 楽天プレミアムカード・楽天ゴールドカード +2倍
- 楽天銀行+楽天カード +1倍
- 楽天の保険+楽天カード +1倍
- 楽天証券 +1倍
- 楽天市場アプリ +0.5倍
- 楽天ブックス +0.5倍
- 楽天Pasha +0.5倍
このくらいなら無理してお金を使うことなく達成可能な範疇でしょう。
「楽天の保険」は楽天カード超かんたん保険「持ち物プラン」月200円で+1倍
→20,000円/月以上利用するなら元が取れる
楽天Pashaは1商品で100ポイント以上のものがあれば利用
下記楽天マラソン以下のキャンペーンは毎回のエントリーが必須です
楽天 お買い物マラソン/楽天スーパーセール:最大+9%
楽天スーパーセールは3ヶ月に1回(3・6・9・12月)、楽天お買い物マラソンはそれ以外の月に1〜2回開催されるイベントです。
基本的にはどちらかが毎月開催されます。
- 1,000円以上の買い物をすると、買いまわり店舗数にカウントされる
- 買いまわり店舗数に応じて、キャンペーン期間中の全購入額のポイントが+1%ずつ増えていく(最大10店舗で+9%)
最大10店舗利用で+9%になります
0か5のつく日:+2%
各月の0か5のつく日(5日/10日/15日/20日/25日)に楽天カードで買い物をすると、ポイント還元が+2%になります。
39ショップ:+1%
39ショップ(3,980円以上の購入で送料無料の店舗)では、3,980円以上の購入でポイント還元が+1%になります。
ふるさと納税は全て39ショップなので対象となります。
買ったら倍:最大+3%
楽天がスポンサーとなっているスポーツチーム3つ(楽天イーグルス・ヴィッセル神戸・FCバルセロナ)が勝利すると、ポイント還元率がUpします。
最大で3チーム勝利で+3%となります。
楽天ふるさと納税のオススメ返礼品:生活必需品+やや高級なもの
ふるさと納税活用法の項でも書きましたが、まずはお米やトイレットペーパーなどの生活必需品を選ぶのが良いでしょう。
お米
日本全国にお米どころがあります。
佐賀県みやき町の下記の返礼品は、5kgなので単身者でも使いやすいサイズ感がオススメできます。
量が少なくなると割高になりやすいのですが、5,000円/5kg =1,000円/kgとコストパフォーマンスも高いです。
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同町では10kg、30kgの返礼品もあります。
トイレットペーパー
静岡県富士市や北海道苫小牧市が製紙工場を有することで有名です。
シングルでは150m(シングル) × 48個 =7200mもありながら13,000円、とコスパが高い商品が下記です。
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ダブル派の人はこちらが40m × 96個 = 3,840mで13,000円です。
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ティッシュペーパー
ティッシュペーパーでも製紙工場を有する静岡県富士市は有力候補です。
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やや高級なもの:炊飯器, キーボード, ホーロー鍋, エアウィーヴ等
生活必需品を貰っても寄付金上限額に余裕がある場合、やや高級な家電・調理器具・寝具などを狙うのが良いでしょう。
家電だと自分は以前炊飯器を返礼品でもらいました。
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高級キーボードで有名な東プレ REALFORCEや、ホーロー鍋で有名なストウブもあります
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型番や種類が限られるので、カメラやPCはよっぽど機種にこだわりがない人以外はおすすめしません
寝具では愛知県幸田町のエアウィーヴが有名ですね。
マットレスだと値段が上がりますが、下記のピロー(枕)なら予算内に収まる方も多いでしょう。
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その他高額返礼品としては、旅行関係の航空券・宿泊券もオススメです。
航空券や宿泊券は除外日が設定されている場合があるので注意!
楽天マラソン/スーパーセール期間中は寄付金以上のポイントが得られることも
返礼品を使って生活費を節約するという王道戦略とは少し異なりますが、ポイント獲得を狙った使い方も有効なので解説していきます。
楽天マラソン/スーパーセールを利用すれば、1000円のふるさと納税で1000ポイント以上の還元が受けられます。
このような現象が発生する理由を説明しておきます。
楽天お買い物マラソン/楽天スーパーセールの仕組みは下記のとおりです(再掲)
- 1,000円以上の買い物をすると、買いまわり店舗数にカウントされる
- 買いまわり店舗数に応じて、キャンペーン期間中の全購入額のポイントが+1%ずつ増えていく(最大10店舗で+9%)
重要なのはポイント還元率増加の対象が「キャンペーン期間中の全購入額」という点です。
つまり、それまでに何か高いものを買っていれば買い回り店舗数の増加による+1%の金額が大きくなるというわけです。
今回の例でも、ふるさと納税の前に12万円ほどの買い物(Dell U3219Q)を別途しています。そのため12万円の1%→1,200ポイントが1,000円のふるさと納税で得られるという現象が発生します。
家電など高い買い物をしたときは1,000円のふるさと納税で買い周り店舗数を稼げば効率的にポイントが得られる
ふるさと納税を使った買い周り店舗数稼ぎは無駄が少ない
多くのポイントが得られるとはいえ、それに乗せられて必要のないものを買ってしまうのは賢いとは言い難いでしょう。
上記は12万円の買い物だったので+1%で1,200ポイント(>1,000円)でしたが、5万円の買い物では+1%で500ポイントなので持ち出しが発生します。
しかし楽天ふるさと納税を使った1,000円分の寄付では、最終的に控除されるため無駄になりません。
具体的な1000円の商品
1000円で行えるふるさと納税の対象商品は下記から見ることができます。(画像クリックで楽天ページへ飛びます)
額が少ないこともあり、災害支援など募金のみで返礼品がないものが中心ですが「鹿児島県和泊町」「福岡県新宮町」では返礼品も貰うことができます。
ポイントだけでなく返礼品も欲しいという方は、上記2町を選ばれると良いでしょう。
楽天ふるさと納税は期間限定ポイントの消費にも便利
楽天ふるさと納税では楽天ポイント(期間限定ポイント含む)を利用してふるさと納税を行うことができます。
上述してきたように楽天ふるさと納税でポイントを大量に獲得でき、さらに得られたポイントを使って再度ふるさと納税ができるという、錬金術のようなシステムになっています。
ただしポイントで楽天ふるさと納税(や楽天市場での商品購入)を行う場合、ポイント還元率が最大7%低下することに注意してください。
楽天カード利用2%・楽天ゴールド/プレミアムカード利用2%・楽天銀行1%・0か5の付く日 2%
※ポイント低下が嫌な場合は、楽天ペイを使い決済に充てることが消費先として有効です。
その他のふるさと納税サイトとの比較:家電や旅券に関しては少し劣る
楽天ふるさと納税を紹介してきましたが、その他ふるさと納税サイトと比較してみます。
掲載自治体数 | ポイント利用の可否 | ポイント還元 | |
ふるさとチョイス | 1,400以上 | Tポイント利用可能 Amazonギフト券利用可能 ※一部自治体のみ |
- |
ふるなび | 389 | - | Amazonギフト券1〜4%還元 寄附金額の最大10% PayPayボーナス |
さとふる | 756 | - | - |
楽天ふるさと納税 | 873 | 楽天ポイント(期間限定ポイント含む) | 楽天ポイント最大30%還元 |
貯めたポイントの出口としてふるさと納税が利用可能なのは大切です。
ポイントを貯めて無駄な買い物をしても仕方がないので、ポイントをふるさと納税に充てて支払う税金が減るならそれに越したことはありません。
その意味でもポイントが貯められる+貯まったポイントの出口になるという2重メリットが受けられる楽天ふるさと納税はオススメです。
一部の返礼品では他社サイトに劣る
ここまで楽天ふるさと納税をおすすめしてきましたが、高額返礼品である家電に関してはふるなびの方が優れています。
楽天ふるさと納税は生活必需品を賄うのに使用し、寄付金上限に余裕がある場合はサブとしてふるなび・ふるさとチョイスを使うのが良いでしょう。
特にふるさとチョイスは掲載自治体数が最多なので、気になるものがあればひとまずここで調べるというのも良い手です。
楽天ふるさと納税 まとめ
- 楽天ふるさと納税はキャンペーンを利用すると最大30%のポイント還元が受けられる
- お米やトイレットペーパー・食料品など生活必需品が充実
- 1,000円のふるさと納税を利用すれば寄付金以上のポイントが得られることも
- 期間限定楽天ポイントの消費先としても有効
- 家電に関してはやや弱いので他サイトも検索を
楽天ふるさと納税 オススメポイント まとめ
今回はふるさと納税の制度紹介に始まり、楽天ふるさと納税のオススメポイントを解説してきました。
資産形成の公式は総資産 = (収入 - 支出) + (資産 × 運用利回り)です。
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資産形成の公式 総資産 = 収入 - 支出 + (資産 × 運用利回り)を考える
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ふるさと納税で生活費を削減(→支出を減らす)ことは手軽に出来る資産形成の一歩です。
また控除を受けるために確定申告を自分ですることで、税金に関する知識が身につくという特典もあります。
利用したことのない方は是非一度利用されることをオススメします。
- ふるさと納税を利用すると、2000円/年の負担で多くの返礼品をもらえる
上限額は人によって異なるので要確認 - 楽天ふるさと納税では多くのポイント還元を受けられる
- 返礼品の選び方:生活必需品を貰い、その分生活費を節約する
- 上限額に余裕があれば普段買わない家電や寝具を貰うのもアリ
生活のQOL上昇や、時短になればお金以上の価値がある - 楽天ふるさと納税は期間限定ポイントの消化先としても有効
うまく使えば消費ポイント以上の還元が得られる